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空回り【銀魂】

第8章 それぞれの片想い


恋って…言葉にすると簡単だけど、自分の気持ちとか相手の気持ちとか考えるのはすごく難しい。

それでも私はこの恋を絶対諦めたくない!

すずかちゃんだって同じ気持ちのはず…
絶対に上手くいくよきっと!


『ん…』

何だか思ってた以上に深い眠りについてたみたいだ

今何時だろ…。

ふと部屋の時計を見ると時刻は4時を指していた

4時か…まだ4時ね……え?

『よ、4時ィィィ!!?寝過ごした!!すずかちゃーん!ってあれ?いない…』

もしかして行っちゃった!?

急いで服を着替える

急ぎ過ぎて髪の毛もテキトーに結んだ。
沖田いないし別にいいでしょ。

私は猛ダッシュですずかちゃんの中学校へ向かった



『あ、すずかちゃんいた!!』

息を整えて彼女の方へ行こうとすると丁度彼女の向かいに男の子が立っているのが見えた

あれが例の子か…うん顔は…確かにイケメン!(沖田には負けるけど)

でもそんなことは関係ないんだから!!

「あ、あの」

じっと二人を影から見ているとすずかちゃんが口を開いた

「私…やっぱり石田くんのこと諦められなくて…その…す……」

「あー!コイツ昨日もシュンちゃんに告ってた奴じゃん!」

『!!』

な、なんなのあいつら!!
まさか石田くん…の友達!?
なんてバッドタイミング!!

「また告白かよ、フラれるのわかってて来んだな。なぁ、俊?」

友達の言葉に石田くんは

「あーお前さ、化粧なんかしてるけど可愛くなったとでも思ってんの?」

「えっ」

「ブスは何してもブスなんだよッ!」

私の中で何かが切れた

「っ!」

顔を真っ赤にして走り出す鈴花ちゃん

『あ、すずかちゃん!』

「ハハハハッ!相変わらずキツいな俊!」

「あれだけ言ったら懲りんだろ」

「確かにな!」

そう言って大きな声で笑う石田コノヤローとその友達

なんなのあいつら!!信じられない!
私の怒りは頂点に達していて気づけば彼らの後を追っていた

こうなったらとことんわからせてやるんだから!!
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