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空回り【銀魂】

第15章 交差する想い[沖田side]


どれくらい走り回っただろう。

しばらくして振り向くともう沖田の姿はなくて内心ホッとした

どんな顔して話せばいいのかわからない。


聞きたいことはいっぱいあった


何で美々ちゃんといるの?

何で美々ちゃんとキスしてたの?


でも…それよりも私は、

「吉野ー!」



っ!!


沖田の声がして私は慌てて焼きそば屋の列に並んだ


ってお金ないんだった私…。
まぁいいか、見つからなければ。


「オイ、」

だけど後ろから声がして、恐る恐る振り向くと


「…なに、隠れてやがんでィ ハァ…」

息を切らしながら私を見下ろす沖田の姿があった


『きゃあああ!!』

「待て、逃げんな!」

そう言って腕を掴まれ近くの木に押し付けられた


『ちょ、やだ離してよ!!私は今から焼きそば買うんだから邪魔しないで!』

「んなもん後でいくらでも買ってやらァ!
だから俺の話を聞きやがれ」

『いや!聞きたくない!何で…


何で追いかけてくるの!!?何で!?』

涙がどんどん溢れてきて止まらない

『っ…美々ちゃん置いて…何で追いかけてくるのよ!!』

沖田は再度私の腕を強く握った


「んなもん…















好きだからに決まってんだろうが!!!」



『…えっ』


そう言った沖田の顔は今まで見た事のないくらい真剣だった
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