第2章 修学旅行で嵐の予感!?
数時間後、北海道に到着した私たちは銀八先生の集合の指示で集まった
「はい皆おつかれー。こっから夕方までは各自好きに動いて良いことにする。十分北海道を満喫しろよ!」
銀八先生の"解散!"の言葉を聞くと同時に次々とみんな動き出した
「お妙さーんぐはッ!」
「行きましょ九ちゃん」
「ああ」
「俺らも行こっか」
「そうっすね」
どうやら妙ちゃんは九ちゃんと、山崎君は新八君とまわるみたい。
私はもちろん!!
沖田の姿を見つけた私はすぐ様駆け寄る
『沖田!私とっ…』
"一緒にまわろう"
そう言おうとした瞬間その言葉は沖田の衝撃的な言葉によって掻き消された
「チャイナ、一緒にまわらねぇか?」
なななななな!!!
私の頭に雷が落ちた音がした。
「何で私がお前なんかとまわらないといけないアルか」
「アイスクリーム食べ放題の店知ってるんでィ」
「マジでか!」
そう言いながら歩いていく沖田と神楽ちゃん
『…。』
あまりの衝撃に思わずその場に立ち尽くしていると、そっと土方が私の肩に手を置いた
なんだその哀れみの表情は…。
『ねぇ、土方よ…』
「あ?」
『ひょっとして…沖田って神楽ちゃんのこと好き…なのかな?』
自分で言っといて事実を知るのが怖くなった私はこの後に何度も『ひょっとしてだよ』と付け加え言った
「んなの俺に聞くなよ!知らねーし。ま、あいつらに限ってそれはねぇだろ」
『てことは私と神楽ちゃんはライバルになるわけね…』
「おい聞いてる!?何もう総悟がチャイナ娘のこと好きな方向で話進めてんだよ!」
神楽ちゃんは友達だけど…恋愛に友情なんて関係無いもの!!そうすると…
私は自分でも驚くくらい不適な笑みを浮かべ言った
『あの2人の仲…全力で邪魔してやるわァァァ!!』
そんな私の表情を見た土方が小さな声で
「最早悪役だな」
と呟いたことを私は知らない。