第13章 体育祭ハプニング
それから時間はあっという間に過ぎ、午前の部が終わり午後の部も残すところあと1種目となった
「よし、最後はクラス対抗リレーだ!これは一番点数が高い。つまり今は俺たちが1位だが、これで逆転される場合もあるわけだ」
銀八先生の言葉に妙ちゃんが言った
「それでそのクラス対抗リレーには誰が出るんですか?」
「そりゃあ、やっぱり足が速い人のほうがいいんじゃない?」
さっちゃんが言うとみんな1歩後ろに下がる
まぁ…こんなプレッシャーの中走りたい人なんていないもんね…。
私には関係ないものだと同じように後ろに下がっていると、突然銀八先生は私の手首を掴んで上にあげた
「先生が決めました。クラス対抗リレーは吉野桜ちゃんに走ってもらいまーす」
え。
「「「ええええ!!!」」」
私を含むクラス全員が驚きの声を上げた
『いや、ちょっと待ってくださいよ!私足遅いんですけど!』
「うん、知ってる」
『じゃあなんで私なんですか!もっと速い人いるでしょ!』
「いや、吉野。お前は絶対1位にならねェといけねー」
『はぁ?』
先生は少し声を低くして私の肩を掴む
「そうじゃねェとお前が困ることになるぞ」
銀八先生の言ってる意味がよくわからず頭にハテナを浮かべていると
「いいからとりあえず召集場所に行け」と言われ渋々向かった
召集場所に着くとそこは見るからに足が速そうな人で溢れていた
『絶対無理だよ…』
「いよいよ最後の種目となりました、3年生によるクラス対抗リレーです。ここで少しルールの変更があります」
え、ルールの変更って?
すると急に放送が変わり、銀八先生が話始めた
「えーと、このクラス対抗リレーですが…1位をとった人にはなんと、」
「我らが3年Z組沖田総悟くんのキッスをプレゼントしちゃいます」
な、な
『なんじゃそりゃああああ!!!』