第13章 体育祭ハプニング
先生に言われた通りにグラウンドに集まった私たち
「とりあえずだな、今年の体育祭は何としても優勝するぞ!いいなお前ら」
先生の言葉にみんなは「はーい」と返事をした
「えーと、まずはパン食い競争だな」
「はーい!まかせてヨ先生、絶対1位取ってみせるアル!」
「まぁ、お前なら大丈夫だな。まかせた」
先生はじっと私と土方を見て言った
「まー俺的には二人三脚組が一番不安なんだけど」
『え?』
「相性がよくねーと転んで終ェだからな」
『私と土方なら問題ないでしょ!ね?土方』
土方の背中をポンッと叩いて言うと「そうだな」と素っ気ない返事が返ってきた
「じゃあ山崎と沖田ペアはどーよ?」
「あの、何か桜ちゃんが物凄い顔で見てきて怖いんですけど」
『山崎くん、大丈夫だよ!恐怖心に勝って人は初めて強くなるんだから!……あと、背中には気を付けてね』
「いやその恐怖心を生み出してんのがアンタ!」
「ザキ、はやくこっち来やがれィ」
「あ、はい」
沖田と肩を組んで走る練習をする山崎くんに嫉妬心が芽生えた
『く、悔しい!ほんとだったら沖田の隣は私だったのに!もう沖田と山崎くんだけ肩組みなしでバラバラに走りなさいよー!!ぐぇっ』
一人喚いていると突然誰かに首根っこを引っ張られた
「んなことしたら最早二人三脚じゃねーだろうが」
『土方…』
確かに、もう決まったことだもんね。
それに沖田は山崎くんを選んだわけだし…。
『そうだね。私の気持ちを知ってて沖田とペアになったんだもんね山崎くん…仕方ないか』
「…そうだな」
「いや何で俺が悪いみたいな感じになってんだぁああ!」
小芝居をする私と土方に山崎くんがツッコんだ