第11章 ジェラシーとキス
「おかえりなさーい!気をつけて降りてくださいね!」
沖田は何事もなかったかのように観覧車を降りる
『それではいってらっしゃーい』
気づくと扉が閉まっていて再び私は上にのぼっていく
『えっ!!ちょ、待って私まだ降りてない!沖田ぁ!?』
硬直してて降りるタイミングを完全に逃してしまった
下から見上げる沖田はニヤリと笑って口パクで言った
"もう一周してその真っ赤な顔冷やしとけィ"
『ッ!』
窓に映る自分の顔はリンゴみたいに赤くなっていた
…今度は降りれなくなりそう。
あんな意地悪な沖田でも心が揺れるのは、やっぱりそれだけ彼に惚れてるからなんだろうな…。
『私って…ほんとばか』
観覧車はゆっくりと回っていく