第10章 告白
これはどういうことなんだろう。
「あの、剣道部の体験ってここですか?」
『うん!ここで合ってるよ!』
何で私が
『体験するけど…持ってくるの忘れた物とかはない?』
「あ、タオル貸してもらえますか」
『はいどうぞー』
剣道部の体験案内してんの!?
何が暇ならお願いよ!
こーゆうのってマネージャーの仕事じゃん、マネージャーさんにやらせれば…あ、マネージャーいないんだっけ。
『あとで土方にジュース奢ってもらおうっと』
「すいません剣道部ってここっすか?」
『そうだよ、あ、練習胴着とかは持ってる?』
「はい、持ってます」
『じゃあ、他に必要なものとかない?』
「んー……じゃあ、桜さんで」
は?
この声どっかで聞いたことあるような…
私はゆっくりと顔を上げた
『あーー!!あんた!えっとい、い、』
「石田俊ですよ、ひでェな」
石田くん!
あの生意気で憎たらしい石田くん!
『な、なんでここに?』
「チラシくれたのあんただろ?仕方なく来てやったんすよ」
『はぁ!?』
そう言ってケラケラ笑う石田くん
相変わらず性格悪いなこいつ!
「ていうのは冗談で、本当は桜さんに会いにきた」
『え?』
石田くんはフッと笑って私を見つめた
「好きです桜さん、俺と付き合ってください」
『え…』
えええええっ!!!?