第2章 修学旅行で嵐の予感!?
授業が終わるチャイムが鳴ると僕はすぐ様手を挙げる
「先生ー、気分が悪いんで保健室行って良いですか」
「まぁ待て新八ィー」
銀八は一つ咳をして言った。
「今日はお前らに大事な知らせがある」
大事な知らせ?
「明日、修学旅行があるってことはみんな知ってるよな?」
「「いえー、今聞きましたー」」
「そうかー。じゃあそういうことだ」
いや適当過ぎるだろ!!!
そう心の中でツッコミをしていると土方さんが手を挙げた
「先生ー行き先はどこなんですか」
「そんなことは重要じゃねー」
「いや、一番重要だと思います」
銀八ははぁーと溜め息をつくと次の瞬間、目を見開いた
「重要なのは…」
「…」
「座席だ!!」
「いや別にそこまで重要じゃねーよっ!」
僕はいよいよ口に出してツッコんでしまった…。
「いやいや重要だよー?よくあるじゃん。
適当に座ってあんま喋ったことねー奴と隣になって気まずいまま出発し、後の旅行をエンジョイできなかったとか」
「ねーよ!うちのクラスはねーよっ!!」
「んじゃあ、まずどうやって席を決めるかだな」
「はい!!」
銀八の言葉にいち早く反応したのは神楽ちゃんだった
「私、好きなもん同士がいいネ!!それだったら気まずくならないアル!」
「それは私も賛成よ」
「僕もだ」
「俺もだ」
『私も!』
神楽ちゃんの意見に賛同したさっちゃんさん、九兵衛さん、近藤さん、桜ちゃん
「バカ野郎!んなことしたら一人ぼっちができるだろーが」
そう言うと銀八はポケットからたくさんの棒を取り出した。
「こんなときこそ…クジだろーが!!」
用意周到だな。
「よし、じゃあみんな引いてけー」
結局飛行機の席はクジで決まった
あれ…てか修学旅行の行き先って結局どこだ?