第9章 勉強会
数学の勉強を教えて欲しいという理由で沖田を家に招いてしまったけど実は友達が自分の家に来るっていうこと事態が初めてだったりする
『あ、お茶が足りない!』
そんな私が男子…ましてや好きな人と二人きりなんて絶対無理だ。
でも…今日の沖田…
もう私服すごくかっこよかった!!
沖田の私服なんて滅多に見れないし、カメラで撮れば良かった…。
キッチンでお茶を入れながらニヤけているとハッと我に返った
い、いけない!
今日はしっかり勉強するって決めたんだから。
勢いでクラスの友達何人か呼んじゃったけど、きっとこの選択は間違ってないはず!
にしても勉強っていうかみんな喋ってばっかな気がするけど…大丈夫かなぁ。
私は人数分のお茶を持ってみんなのいる部屋へ向かった
『みんなお待たせー!ってあれ…?』
部屋に入るとみんな机に伏せていた
もう喋りもしなくなってるんですけどこの人たち!!
『みんなどうしたの?』
私の言葉に神楽ちゃんは遠い目をして言った
「桜、勉強って…何アルカ?」
『えっ』
「お腹すいたアル」
『いやちょ…あの』
「桜ちゃん、さっきのクッキーどうやって作ったの?私も今度作ってみたいから良かったらレシピ教えてもらえる?」
『え、うん。いいけど…』
「あ、姉上!…クッキー作れるんですか…」
「とびっきり美味しいの作ってあげるわね新ちゃん」
「妙ちゃん!僕にもぜひ作ってくれないか」
「お妙さんの手作り!!食べてみたい!」
『あのー…みんな?』
「オイ山崎、今度の試合の日程教えろ」
「はい!これです」
「テスト明けの試合とか、だりィー…」
「てめぇサボんじゃねーぞ!総悟」
ちょっと…
「桜ーご飯まだアルか?」
いい加減に…
『みんな勉強しろオオオオオ!!!!』
私が叫ぶとみんなは口を揃えて「すみませんでしたぁ!!」と言った