第4章 ???
私の答えを聞いた五条先生は、青い瞳を大きく見開いた。
次の瞬間にはその瞳はキラキラと揺らいでいて。
「寧々…本当に?」
「ほ、本当です…っ、私は五条先生のお嫁さんになります」
自分でも…こんな選択をすることには驚いてる。
でも、五条先生が「私にしか出来ない」と言ってくれた。
その言葉を信じたいと思った。
「キスしてもいい?」
「ど、どうぞ」
頬の寸前まで迫った五条先生の柔らかそうな唇。
男の人とそういった経験がない私は、目をつぶってぎゅっと身構えた。
嫌ではないのに…曝け出すのも気が引けて。
肩が吊り上がって、全身に力が入る。
強張った体をほぐしたのは…
「!?!?っえ、えっ、ほっぺたじゃ…っ!?」
「誓いのキスはほっぺにはしないでしょ」
もっともっと顔が真っ赤になって、全身が心臓になって張り裂けそう。
「あ、アニメみたいな展開で…そのっ…」
「三次元のイケメンだって悪くないでしょ。寧々が好きって直接は言えなくても、僕はずっと前からアピールはしてたんだけどなぁ」
今は…どんなアニメのキャラよりも五条先生がカッコいい。
オタクの私が言うんだから、それは間違いない。
いっそのこと五条先生のオタクになってしまいそうだ。
「もう一回する?」
まだ熱の残る唇に重ね掛けした熱は、甘くて、甘くて、心地よかった。