第4章 アナタの花
ドズル社でとんでもない鬼畜企画が始まった。
それは「俺がTNTになった」こと。
そして俺がTNTになった世界でエンドラ討伐をしなくちゃいけないらしい。
……そもそも初期地が岩盤時点で鬼畜の臭いはしていた。
地形破壊は常に続き、初期地に戻されることは日常茶飯事。俺は何も出来ない状態が続いていた。
そんな中、ドズルさんが向こうからタンポポを持ってやって来た。
「MEN、少しでも可愛くするためにタンポポ持ってて」
とドズルさんが言って俺にタンポポを渡してきた。しかも二つ。
こんなんで可愛くなるのか、そもそも危険度を隠し切れるかというとそうではない。
だけど、ドズルさんからもらった花だから。
俺はオフハンドと右手にタンポポを持って三人称視点で歩いてみる。こうして見ると笑える格好だ。TNTスキンと両手のタンポポ。何してんだろ、俺。
その後、俺は何度か爆発してドズルさんからもらったタンポポはすぐにロストした。だけどドズルさんの意思に出来るだけ沿いたくてそこら辺のタンポポとフランス菊をちぎって持ち歩いていたら、ぼんさんがそんな俺を見てクスクス笑った。
「まだ持ってたの、花」
「ハハハ、大事な花なんで」
笑って答えたら大袈裟に見える気がする。さすがにドズルさんも気づかないよな。ドズルさんからもらった花を心底大事に思っていたこと。
おしまい