第5章 思惑
「昔よくたかが雨降るってかえると
玄関の前でタオルを広げて
待っててくれた」事を思い出す
「・・・待っててくれる人
居なくなちゃった・・・」
1人呟く
首をプルプル振って
「大丈夫、大丈夫」
と言いながら
ごはんの準備をする
いつも様に手際よくカレーをつくる
そんな時
また、車に乗っていた2人を思い出す
「2人と付き合ってだから、
雰囲気良くて当たり前だよね?
私何考えているだろ・・・」
そんな事考えながら
野菜を切っていると
誤って人差し指を切ってしまう
「痛!指切ったし
もう、今日は災厄だ!」
慌てて救急箱から絆創膏を貼る
いつも
指を切ると赤井さんが絆創膏を
貼ってくれるの思い出す
「・・・赤井さん早く帰ってきくれないかな・・・」