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密かな交換条件【進撃の巨人】

第7章 ミケの思惑




数日後。


ミケの思惑通り、
エルヴィンの想い人がいる食堂に
行けることになり、
三人で廊下を歩いているところに

「何だか不思議な組み合わせだね。」

と、すれ違ったハンジに声を掛けられる。


「ああ。そうだろう。
ミケが例の食堂に興味を示してね。
アンも料理の勉強がしたいから
着いて来たいと。」

エルヴィンは立ち止まり、
ハンジに目を向けた。


「へぇ。そっか。
確かにあそこの料理は美味しいよね。」

「ハンジさんも行ったことがあるんですか?」

アンの問いかけに、
ハンジは少し笑うと

「いや。ないよ。でもエルヴィンが
しょっちゅう持ち帰ってくれ」

そう言いかけたところで

「ハンジ。余計なことを話すな。」

と、エルヴィンの強い制止を受け、
言葉を止める。


「ごめん、ごめん。
また持ち帰って来てよ。
研究忙しくて兵団の食堂に行く時間すら
勿体ないんだから。」

ハンジはエルヴィンの肩を乱暴に叩くと
足早に廊下を歩いて行った。

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