第9章 敵側のふたり
ラクス「あら?あらあら?」
?「もうラクスってば…お?」
ラクスともう一人知らない男の人はここが無重力だからバランスが取れなくなっていた。仕方なくラクスはキラが、男の人はリツカが助ける
ラクス「ありがとう」
キラ「い、いえ…///」
?「ありがとうございます。美しいお嬢さん」
貴方『お気になさらず…///』
二人とも顔が整っており、笑顔はさらに素敵なもので、キラもリツカも頬を赤くする。
ラクス「まぁ!これはザフトの船ではありませんのね!」
?「本当だ…地球軍の船ですね」
マリュ「はい?」
キラ「あ…ぁ…」
貴方『キラ戻ってきて』ペシッ
キラ「いたっ!」
ラクスとキラが恋仲になるということは知っていたがやはりモヤモヤしてしまって見とれるキラの頭を叩く。
?「まずは皆様にお礼を。我々を助けて下さりありがとうございます」
ラクス「私はラクス・クラインですわ。そしてこちらは私の護衛をしてくださっているアキラ・アンドウ。」
アキラ「アキラ・アンドウです」
ハロ「ハロハロ!ラクス!ハロ!」
ラクス「これはお友達のハロです」
ナタル「彼女と持っているのに似ていますね」
ラクス「あら?そうなのですか?」
トールたちは扉に耳をつけて盗み聞きをしていた。キラとリツカは遠くで見ていたのだがキラは彼女の顔が暗くなっているのに気づく
貴方『アンドウ…?私と同じ日本人?じゃないとここにいる理由がわからない…』ボソッ
キラ「リツカ?なにか気になることあった?」
貴方『あっううん!なんでもない!』
ナタル「お前たちにはまだ積み込み作業が残っているだろう!さっさと仕事に戻れ!」
キラはラクスと目が合い、リツカはアキラと目があった。二人とも捕虜みたいな感じだというのに手を振ってきたのだ。
キラ「リツカ行こう」
貴方『う、うん…』
キラ「大丈夫?」
貴方『あのジン…多分ラクス達を探してたんだよ…私が撃ったから…』
キラ「っ!違う!君のせいじゃない!君の…せいじゃ…」
貴方『ありがとう。キラは優しいね』
キラ「い、いや別に///」
キラとともに廊下を歩いているとあの時のジンのことを思い出し心が暗くなる。キラが慰めてくれ、心は少し落ち着く。すると、食堂の方から声がした。
?「嫌よ!!」