第2章 呪術高専
そうして呪術高専への編入が決まった。
もうすでに6月なので、きっと勉強は遅れている。そこは先輩たちが協力して教えてくれることになった。
武具の扱いは薙刀のお稽古をしていたから割と慣れている方だと思う。
あとは体術。
身体は硬いけど、体力はそこそこ。
短距離より長距離タイプ。
相談に乗ってくれた夜蛾先生は次期学長と言われているらしく、信用できる人らしい。
その人と面談した時
夜「何をしに呪術高専へ来た?」
と問われて答えられなかったら、もうすっごい責められた。
『守ってくれる人たちのためになりたい』
じゃダメだったらしい。
どうしていいかわからなくて泣いてしまった。
“覚悟”の話をしているとわかった時には、もっと涙が溢れて面談どころではなかった。だって私のせいで誰かが死んでしまったらどうしようと思ったから。
近くにいた傑さんと悟さんが、夜蛾先生に怒っていたけど、きっと必要なことなんだと思う。それだけ死と隣り合わせな職業なんだ。
守られるだけの存在じゃなく、自分で自分を守って誰かのためになりたい、だったらよかったのかな?
とにかく、とっても怖かった…
バタバタの編入だったから、クラスのみんなや部活の人との別れもなんだかあっけなかった。たったの2ヶ月だったけど、とても楽しい時間を過ごすことができた。お別れは寂しかったけど、大好きと言ってくれる友だちがたくさんできて、本当に嬉しい!気軽に会うことは叶わなくなると思うから、しっかりと噛み締める。