第5章 冬
傑「え?実家?」
目を見開き驚いている。
だめ?
『そう…実家に行きたいんです。一緒にきてくれませんか?』
なぜか赤くなる傑さん。照れた時に口元を抑える姿が可愛い。大きな手で顔の半分まですっぽり収まってしまう。
まって、なんで照れるの?
傑「それは…ご両親に紹介してくれるということかい?」
なるほど、それで照れていたのか。
可愛いな傑さん♡
『えへへ。悟さんが聞いたら怒りそうですね笑』
悟「…もう聞いてるけどね!なんだよ?抜け駆け?!」
そう言いながら部屋に入ってきた。
良いのか悪いのかわからないタイミング。傑さんを見ると、すっごい嫌そうな顔してる。大人なイメージなのに、顔に出やすいんだよね笑
『悟さんも来てくれますか?』
悟「行くでしょ!年末さ、俺自分の実家帰るの嫌だったから。どーせ見合いの話ばっかでウザいんだよ。お前が早く嫁に来てくれれば問題ねぇんだけど。」
ニヤリとして、まだ諦めてないとアピールしてくる。
やっぱりまだお見合いの話はあるんだ…良家じゃなくても、悟さんの容姿ならお見合いの申し込みも絶えないんだろうな。
傑「その話は悟の都合だろ?私たちは3人でいる方法を考えることにしただろ…ところで風海、んん゛…私の実家にも一緒に来てくれないだろうか?両親に紹介したい。」
顔が赤くなっていくのがわかる。
傑さんがちゃんと考えてくれてるのが嬉しい。
『…はい♡嬉しいです!』
悟「げぇぇ〜なんだよ、2人してあま〜い空気にしてくれちゃって。2人だけで旅行とか行かせねぇからな!俺も行くから。
で、本家にも連れてく。見合い全部断るから。お前も隣座ってたら誰も文句言わねぇよ」
悟さんは寂しがりやだから、仲間はずれみたいで嫌だったんでしょ?可愛いんだから♡
結局3人でそれぞれの実家に行くことになった。硝子さんも誘ったけど、3人で行けと言われてしまった。