第4章 変化
抱きしめられ、頭を撫でられて猫になった気分。
首の後ろに手を回して顔を引き寄せる。
キスを求めて目を閉じた。
傑さんが静かに笑ってゆっくりと口付けてくれる。
傑「今日は随分と甘えん坊だね。嬉しいけど。」
『もっとして…♡んんっ!』
悟さんがシャワーを浴びてる間、ずっとキスしてた。いつの間にか、上に覆い被さっている傑さんと両手を繋いで…
私の太ももに硬いものが当たってる。
傑「すまないね。生理現象だ。」
と照れ笑いする傑さんが愛おしい。
『…傑さん…すきです…』
思わず出てしまった言葉。
はっとした時には遅かった。
言ってしまった…言うつもりじゃなかった言葉を。
取り消そうと言葉を選びながら傑さんの顔を見ると、
顔を真っ赤にして手で口元を隠す傑さん。
傑「それは…んん゛。ありがとう。私も君が好きだ。
ははっ!好きな子に言われると、こんなにも幸せな気持ちになるんだって初めて知った!」
無邪気に笑う傑さんが可愛い、愛おしい。
生きててくれて本当によかった。
涙が溢れてくる。
『生きててくれて…ありがと、傑さん』
指で涙を拭ってくれる。ぎゅっと抱きしめ、傑さんがベッドに横たわり、上に私が乗る。
傑「私も涙が出てきた。生きててくれてありがとう。風海」
『うぅ…涙止まりません。…そして、すっごい当たってます…ふふっ』
傑「それはすまない…ははっ…君の泣き顔ですら滾ってしまうんだ。続き、してもいいかい?」
泣き顔で?とんでもないドSだな!
気がついたことがある。傑さんは優しい言葉をかけてくれるけど、基本は攻めの姿勢。悟さんはすっごいドSだけど、えっちな女の子が好きっていうだけあって攻められるのも好きみたいだった。
『ダメです。腰が死んでます、ふふっ』
2人で笑い合っていたら、悟さんが戻ってきた。
悟「おまえら何してんの?気持ち悪りぃ〜。
おっ傑、元気じゃん!朝からするの?
俺も混ぜて♡」
悟さんも乱入して、結局朝からすることになった。