第71章 育児に限界迎えてしまった話(潔・蜂楽・凛・冴)
糸師凛
練習から自宅に帰った凛だが何時もなら出迎える奥さんの姿が無いし足音もしない。聞こえてくるのは双子の娘ちゃんと息子くんの泣き声だけで眉間に皺を寄せながらリビングへ。「🌸、いねぇのか?」と声をかけてリビングに入れば、ボーと虚ろな目で座っている奥さんと泣き叫んでいる双子の娘ちゃんと息子くん。「🌸、おい🌸!大丈夫か?俺の声聞こえてるか?」『え?あ、凛ちゃん……おかえり。ごめんね、お出迎え出来なくて……』疲れた顔でヘラッと笑う奥さんに泣きそうになる凛。直ぐに奥さんを抱き締めて「悪ぃ、全部お前に任せて」と謝る。すぐに奥さんが限界を迎えて居たのだとしった。そして忙しい自分に話せなかったのも。「次からはちゃんと言ってくれ……。いや、言われる前に気付く。ごめん、ごめんな」と謝り奥さんを寝かすと育児を始める凛。
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糸師冴
「🌸、帰ったぞ」と練習から帰ってきた冴はそう声をかけるが返答はない。何時もなら走ってくるのにと思いながらリビングへと入っていけば、奥さんが座り込んで嗚咽を漏らしながら泣いていた。「……🌸、どうした。なんで泣いて……」目を見開かせながら慌てた冴はすぐに奥さんの手を握りながら座り込む。『わ、私全然……お母さん出来ない……。泣いて、不安なのは赤ちゃんなのにっ』と言いながら泣く奥さんを見て、息子くんを見れば泣いた痕があり夜泣きを上手く泣き止ませれない事に悩んで限界が来たらしい。「悪い、🌸。全部一人に任せて……。忙しいだなんた言い訳だな。悪かった」と言いながら抱きしめる冴。『私が悪いの、私が……』「謝るな。謝るなら俺だ……」奥さんを抱き締めた冴はその後オフシーズンはずっと育児をして、練習は早めに切り上げて奥さんを支えるようになる。