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エゴイスト達の飴玉【ブルロ短編/R18】

第29章 子供は私だけで育てると決めた日(潔・千切・玲王)【中編】


御影玲王

これからどうしようかと思いながら歩きだそうとすれば、後ろから腕を握られた。驚いて振り向けば泣きそうな顔をしている玲王がいて、私は思わず顔を顰めてしまう。


『なに、離してよ…』
「離さねぇ…お願いだから、話をさせてほしいんだ。##name1…頼む」
『何も話すことはないよ。話すことがあるなら、この子の認知についてだけだから。離して』


そう言うと更に玲王は顔を歪めていくが腕は離してくれない。なので私は思いっきり玲王の手を振り払う。


『私はもう玲王とはやっていけない。私、言ったよね?もう別れるって言わないでって…。なのに玲王はまた平然と言った。今の玲王以上に傷付いたの!それなのに…』


このまま玲王といれば惨めな気分になると思い、私は玲王に背中を向けるて『さようなら玲王』と言いその場を去った。そして3日後、私は親友に理由を話してから親友の家に転がり込み実家に戻る準備をしていた。すると電話が鳴りスマホを見れば高校時代からの知り合いで玲王の親友の凪くんからであり、なんとなく電話に出てみた。

『はい?』
「あ、🌸。ごめん今いい?」
『…うん、良いよ』
「実はさ、玲王が倒れちゃって。俺、玲王の保険証の場所分からなくて…」
『え、倒れたってほんと!?病院どこ!?』


私はその言葉を聞いて直ぐに立ち上がった。
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