第5章 リアル無人島サバイバル「ぼんおら」5
「ほら、乗れましたよ!」
なんて無邪気そうに笑ってぼんさんを見下ろす。終始焦った顔だったぼんさんの表情に、安堵が戻った。
「ほら、ぼんさんも乗りましょうよ!」
「いやぁ、さすがに二人は無理でしょ……」
とはいえ、その白馬はよくいる馬と違って、少し大きいように見えた。まるで某ゲームのラクダみたいだ、とおんりーが考えている内に、おらふくんがぼんさんの手を引いてその白馬に乗せ始めた。
「無理無理無理だって!」
「大丈夫ですよ、ぼんさん!」
誰よりも騒ぐぼんさんとは真逆に、明るく笑うおらふくん。この二人は本当に仲がいいな、なんてのんきにおんりーが思っていると、ぼんさんはとうとう白馬に跨った。と同時に、おらふくんが元気よく合図をして馬を走らせた。
「ほら、行け行け〜!」
「うわ、おらふくん?!」
マイペースなおらふくんは時々猪突猛進だ。白馬は二人を乗せて、奥深くへ駆け出した……。