完結:夏油傑/五条悟のいる世界へと飛ばされたようだ
第4章 悟の本音と本性はこの時間だけ
寝るの早いだろ•••布団に入って3秒だぞ?
<私には家族がいない。ひとりぼっちだったから。平気•••愛とエロと温もりさえあれば>
ひとつ余計だが。俺も家族は誰もいない。親友であり、ライバルは傑だけ。俺に惚れる女は数え切れない程たくさんいた。
だが。それは、外面の俺の姿に惚れただけで、内面のあまのじゃくで素直ではない超やんちゃな性格の俺は惚れにくく萎えられる。
この内面のせいで散々苦労してきた。
性格がねじ曲がり、ひねくれたことが原因でやんちゃで素直になれない俺が生まれた。
本当の俺を分かっている奴、見てくれる奴は傑だけ。
このサル女杏も同じように惚れにくくて、呆れられているに違いない。
「ん。さとるぅ•••」
「!!びっくりした。寝言かよ•••」
「好き•••悟•••大好き•••んぅん•••」
「っ•••••••••付き合ってないのに、好きって寝言で言うな•••••••••ばか••••••••••調子狂うな•••••••••」
寝顔は•••人形のようだな•••
起きてる時は猿みたいに、はむかうのに。寝ている顔は、女の顔をしている。
髪の毛サラサラで•••唇は艶があって•••
「可愛い•••!!朝になったら、素直になって挨拶するか。少しずつ」
好きになってくれるまで、何度でも接近してやる。
「お休み•••杏。」
気づかれないように、そっと近づき
おでこに口づけて眠りについた•••