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《赤井夢》Happiness{R18}

第38章 危機




そして私は安室さんと共に病院を出て
一緒にタクシーに乗り自宅へ帰ってきた。


『安室さん、本当にありがとうございました。
これタクシー代です。』

「いりませんよ。…しかも多いです。」

『受け取って下さい。
私のせいで帰る時間がこんなに遅くなってしまったんですから…』



時刻は深夜0時。

一万円札を差し出したのに安室さんは受け取ってくれず
仕方ないのでタクシーの運転手にお金を渡そうとした所
安室さんに手首を掴まれてしまった。



「本当にお金はいりませんよ。
僕に悪いと思うのなら…
今度美緒さんの手料理が食べたいです。」


『え…?そんなことでいいんですか?』




料理なんて私の趣味だし、
本当にそんなお礼でいいのかな…




「少年探偵団の子供達がポアロに来る度に
美緒さんが作った料理の事を話してくるんですよ。
だから僕もぜひ食べてみたいんです。」

『分かりました…
じゃあ…何が食べたいか考えておいて下さい。
なんでも作りますから。』


「良かった…、楽しみにしています」




話が終わったところで私はタクシーを降り
安室さんに頭を下げてから自分の部屋に向かった。



リビングに入って自分の体を見るけど
階段から落ちた割には大して痛くない事にホッとした。

…これなら仕事も休む必要はなさそう。




安心したところで頭に思い浮かぶのは
私を突き落とした人のことで…




なんであの人があんな事をしたのか分からない。



本人に理由を尋ねたところで
ちゃんと正直に答えてくれるかな…



私は不安な気持ちのまま、シャワーは明日の朝にすると決めて
ベットに入り体を休めた。








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