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タカラサガシ【キルア】

第1章 プロローグ、設定


「んん…もう朝か」
私は住処からでると伸びをした
「朝ごはん準備しなきゃ」


近くの河原に向かうと今日は運のいいことに昨日仕掛けた罠に魚がはまっていた
「お姉ちゃんおはよう」
目を擦りながらこちらにやってきた妹
「おはよう、きく。早く顔洗ってきな」

野宿生活もかれこれ10年
生きるために食料を自分たちで調達し、お金も働ける私が何とか稼ぎ、今日も硬い寝床で寝る
さすがにそろそろこの子に迷惑かけて無いかな…
そう思いながら焼き魚を頬張る妹に目を向ける

「お姉ちゃん食べないの?」
「あ、ううん。少し考え事」
こんな生活しているのにも訳があるんだけど…



ーーー
『きく!きく!』
『んん…お姉ちゃん?』
『きく、逃げよう!』

『お姉ちゃんどうしてお家からでるの?』
『いいから説明は後!』
『んん…』

『はぁはぁ…ここまで来れば大丈夫かな…』
『お姉ちゃん、お家帰ろうよ!もう朝になっちゃうよ!ぱぱとままも心配しちゃう…』
『きく…ごめんね
私が今から言うこと漏らさずに聞けるかな?』
『うん…?』
『私たちもう










お家には帰れない


『………………え』




ーーーー
あの時…きくも相当ショックだっただろうな
今のところは安全だけどこの状況なんとかしなきゃ
「お姉ちゃん」

「えっ、何?」

「こないだ町に行ったらこんなチラシあった」
…ハンター試験?
「…これ…やってみようかな?」

「え?なんで」

「この資格取ると交通費が無料みたい」

「あっ!そっか、私たちにはあった方が有利だ!」




資格会得
自分の力を試す
始めはそのつもりだった。けどそれが私の人生を変える壮絶なタカラサガシの冒険だなんて思っていなかった
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