第54章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-肆-
「ちょっと舌出してみて?」
ど、どうしよう。
「ああ…いいね。そんくらいでいい」
顔を逸らしたいのに伏黒さんのペニスに魅了されている。
「お嬢ちゃんに舐められてる気分だ」
舌を出して、待てをしている犬の気分だ。
トイレだから当然床に膝やお尻なんて地面につけていない、そんな格好で伏黒さんのペニスを見上げている。
「ふ…♡…ふーっ…♡」
「気になるか?舐めたい?」
息が荒くなったのがバレてしまい、慌てて首を横に振る。
これは違う。
そういうんじゃない。
これは単なる「見る」お手伝いで…
「あー…ヤバい。…イク」
伏黒さんの色っぽい声が落ちる。
シュコシュコ動かす手がさらに速くなる。
「…くっ」
低い声で唸った伏黒さんは一歩下がり、トイレットペーパーの中に射精している。