第52章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-弐-
夏油先輩は何もズルはしてないけど、五条先輩は回数に不満を持っている。
「…っ、後でなら…」
「なんで?今じゃできねぇの?」
五条先輩はやる気満々だ。
五条先輩の硬いものが激しく自己主張しており、言葉を間違えば襲ってきそうな勢いだ。
「…まだご飯の途中なんです!」
「…」
しんっと辺りが静まり返る。
わたしは自分の頼んだ焼き鳥と七海くんからもらったピザを一口しか食べていない。
二口目を食べようとしたら伏黒さんに「顔赤くねーか」と指摘され、夏油先輩にお姫様抱っこされて一両目で媚薬を抜いてもらっていた。
「しゃーねぇな。この食いしん坊め」
「ご…ごめんなさい…」
「だから謝んなよ」
お前の食ってる姿、小動物みたいで可愛いし…とボソッと言われた気もしたがパンツを履きなおしていたので上手く聞き取れなかった。
もう一度聞き返すことをしなかったのは五条先輩の耳がほんのり赤くなっている、それが真実だと思ったからだ。
-続-