第24章 七海健人 むっつりスケベ
「ただいま帰りました…」
息を切らして帰ってきた健人は玄関ドアを開けるなり、すっと鍵を閉めてわたしの格好を見下ろす。
「これはまた…
ずっとその格好で待っていたんですか…?」
「…今日は少しでも早く帰ってきてもらいたくて」
今日はわたしの誕生日。
少しでも多くの時間を過ごしたくてダメもとで「エッチな格好で待ってる」って送ったら健人は飛んで早く帰ってきてくれた。
「すみません。急いでいたもので花を買い忘れて…」
「わたしの格好は何も言ってくれないの…?」
「っ…」
グッと眉間にシワを寄せる健人。
長い腕を伸ばして、健人のシャツを着て待っていたわたしの体を抱きしめて額にキスを落とす。
「今すぐ抱きたい」
興奮を抑えたトーンで言われドキッとする。
「っ、誘ったのはわたしなんだけど疲れてない?
昨日も遅かったし…」
「そんなに疲れていませんよ。
先にお風呂でも構いませんが今すぐベッドに…ん?」
シャツの下から手を入れてきた健人の手がお尻で止まる。
「これは…」