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江戸でおむすび屋さん始めました!

第8章 夏と恋とひんやり甘味


そしてあちこち歩き回り聞き込みのおかげもありついに続逸さんはある建物に辿り着いた。
「ここか?」
門を開けようとすると見張りの武士に見つかってしまい咄嗟に刀を構える。
「曲者が何ヤツか?」
「私は曲者ではない。穂乃果さんを返してもらおう。」
「穂乃果?あーあの女か。」
「知ってるのか?ということはやっぱりここにいるな。通せ!こんなことしたくないが致し方ない。おりゃぁ!」

刀を振り翳し切りにかかる。カキーンと刀同士がぶつかり合う音が響く。しばらくして見張りの武士達が道に倒れると続逸さんは門を開けて中に入った。

駆け足差し足でそぉっとお座敷に上がる。途中で敵に見つかりそうになったがなんな交わしてあちこち歩いた。

すると妙に怪しい扉が見えてきた。

「誰?」
声がする。
「おめさん、穂乃果さんだべか?」
「その声は続逸さん?」
二人が確認し合っているとそこまでだーと背後から声がした。
続逸さんが刀を構えるとどうやらこの屋敷の主らしい人が手下を連れてやってきていた。
「穂乃果さんを返してもらおう。」
「ならば私らと勝負じゃ!」

手下が数名、続逸さんに切り掛かった。

「やめてあげて!」
扉の向こうから必死の声が伝わってくる。
「こんなの軽いさ。任せておけ!」
続逸さんはそう言ってあっという間に手下達を切り倒した。

「お主もなかなかやるのぉ。しかし私は倒せますかな?」
屋敷の主が嘲笑った。
「それはこっちの台詞ですよ。」
こうして主と続逸さんの戦いが始まった。
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