第9章 秋とラザニアの彩りと
秋といえば・・・。焼いた秋刀魚に栗ご飯・・・。
「よし!秋祭りもやっちゃおう!」
私はそう思い立った。
「秋祭りとは何どすの?」
好子ちゃんが私に聞いた。
「秋わね。恵に感謝する季節なの。私のいた所ではなんとかの秋って言ってね。運動の秋、読書の秋、芸術の秋そして食欲の秋!みんながこうして美味しいものを食べられてるのは作ってくれる人や農家の方やお店で売っている商人さんのおかげなの!そして私にとっては源平さんが頼りだから感謝しなくちゃって思ったの。ねぇ、源平さんの家族呼んで秋の恵みの会やろうよ。いつもお米をもらってるんだしさ。」
「それはええことやね。そんならお客さんも呼んで盛大にやったらどうや?」
詠子ちゃんが頷いて言った。
「それいいね!早速、源平さんに手紙を書かなくちゃ。」
私はうきうきして手紙を書き始めた。
源平さんへ
毎度、美味しいお米をありがとうございます。この度は源平さんに感謝致したく家族もご招待して秋の恵みの会を開こうと思っています。源平さんのくださったお米で色んなお料理を提供して秋を満喫してくださると嬉しいです。お時間や都合のある日を教えてくださると嬉しいです。
穂乃果より
「よし!手紙書けた。それなら綾さんと吾郎さんも呼ばないとね。そういえば綾さんってそろそろ臨月になるとか言ってたような?お腹の赤ちゃんのためにも栄養つけてもらわないとね。早速、郵便屋さんに行ってくるね。」
私は手紙を封筒に入れて店を出て行った。
「気をつけて行ってくれなはれ!」
女子達に見送られて郵便局まで歩いて行った。