第3章 下っ端の犬
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そして耳元でラップ調の何かが聞こえるけど多分これはあれだ、天国に向かうためのファンファーレ的な何かでそろそろ天使が…
「ッゴフォッゲホゲホッ!」
『ちょっと何むせてんの!?』
やっぱりここは現実。
まだ命は繋がっていたようだ
「っすんませ、ゴホッ、というか起きて、ゴハッ」
『まあ落ち着けって。ヒッヒッフーだぞ?いいね、ヒッヒッフー!』
「ヒッヒッフー…って生まれないから!!俺男だからね!?」
のりツッコミをかましてきた青年、山崎退はふう、と息を整えしろなが寝ていた布団の横に座り直す
「はい、えーっとシロさん?朝食持って来たけど今日も食べるでしょ?」
『勿論!…今日もってどういう事よ?私何日寝てた?』
いただきますと箸を取り手を合わせたしろなはむしゃむしゃと口を動かしながら横に座る山崎に質問する
「え、覚えてないの?2日間寝てたけど食事って言葉聞くと起き上がって食べてたでしょ!?」
『知りませんけど!?』
山崎は相当驚いた様で目をパチクリと瞬かせて居たが、部屋のノックの音でハッと我に返りどうぞ、と返事をすると戸が開いた
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