第10章 シュート
あなた「ちょ、ちょっと2人とも!楓も!落ち着いて!」ギュッ
あなたは止めるために暴れる流川の背中に抱きついた。
流「!!」
花「コノヤロー!」
流「あぶねっ!」
あなた「わっっっ」
ドーーーン
「「「「…………………」」」」
流「ってぇ……おい、大丈夫か?」
花道はあなたに気づかず、ボールかごを流川に投げてしまった。
あなたを抱きしめるよう庇った流川は、ボールかごごと倒れてしまい、あなたの上に覆い被さる状態になっていた。
あなた「ごめん楓、ありが…………っっ!!!」ブワッッッ
あなたが顔をあげると、流川の顔が至近距離にあったため、赤面してしまった。
流「大丈夫だ、それより怪我ねーか?」
あなた「だ、だだだだだだダイジョブデス」
流「そうか、顔真っ赤だぞ」フッ
あなた 「…………」プシューーーー
美男美女のこの異様な光景に誰も声が出せずにいた。
沈黙を破ったのは花道であった。
花「…す、すすすすすすすすみません大丈夫ですか!おいコラルカワてめえいつまであなたさんの上に乗ってんだ!おりろ!」
あなた「ハ…ハナミチ……ダイジョウブデスアリガトウ……チョ、チョットオテアライ…………」タタタタ
花(…………)
洋(チッ、流川のやろう………あなたのあんな顔見たことないぜ…)
バスケ部員(る、流川くんやるなあ……)(羨ましい…)
女子生徒(…………………)放心状態
晴子(やっぱり流川くんはあなたちゃんのこと好きなんだ…)
それぞれが色々なことを思う中、
赤「……お、お前らいーかげんにしやがれ!!」ゴスッ ゴスッ
流「…………」
花「…………」
この日…桜木はもうシュートはうたせてもらえなかった。