ディアラバR-20/吸血も身も心も全てあなたのモノ
第9章 完結:俺達にはお前が必要だ•••イブ
「ぁ•••••••••ッ!」
どうしよう。取り囲まれてる•••逃げないと
???「おっと。逃がさねぇ、よ!!」
やだ•••誰か、助けて!
って。ぁあ。そうだった。誰も私なんか
助けに来ない•••よね。
「ふふ•••はぁー•••馬鹿みたい•••生きている価値すらない•••餌は、もう。嫌だ•••普通にいたかった•••」
「それは認めるということになるぞ」
「もう認めるよ。私は血も心も体もなにもかもが。タダの餌なんだって事が•••••••••もう嫌。ここにいたく•••ない•••」
「ここから逃げ出すチャンスは幾らでもあったはずだ。何故逃げ出さなかった?」
「あなたの言う通り逃げ出そうとしたよ。けど。逃げ出さなかった。いいや、違う•••逃げ出せなかった。一緒に、いるうちに•••好きに。なってしまったん、だもん•••」
「俺達と一緒に来い」
「何を•••言って」
「お前は俺達の居場所に来るべき人間だ。逆巻家にいても不幸になるだけだ。」
「なんで?どうして、私なの?どうして私を•••」
「昔の俺達と同じように見えたからだ」