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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第7章 一回って?(中編)


「知ってる知ってる!こいつが
無茶して魔物の領地でヘマした時に
助けてやったんだよ」

リヒターがガシッと
フォルトの肩を組む。

「最初だけだろ!後は俺の方が
おまえを助けてやってるだろ!」

フォルトは呆れて言い返すが
仲良さそうに見える。

「お互い様って事で!…げっ!
もしかしてルシアリアの恋人っておまえか!?」

「げって何だよ!何か都合悪いのか!
ルアに手、出してないだろうな!」

「少ーし気持ち良くしてやっただけだよ。
ちぇ、おまえが相手なら諦めるかー。
嫌になったらすぐ俺の所に来いよ。
いつでも嫁にしてやるからな!」

フォルトの肩を離して
ルシアリアに勢い良く肩を組む。

「わっ、そんな事ありえません」

「だってよ!」

ルシアリアの言葉にフォルトが
嬉しそうにリヒターの手を
払い除けてルシアリアの肩を抱く。

「ちえーっ」

「というか、少し気持ち良くしたって
どういう事だよ!おまえに寄ってる
雌は後を絶たないだろ!
ルアに触るな!近づくな!」

腕を伸ばしてリヒターから
距離を取ろうとする。

「リヒターってすごくモテるんだね」

「そうなんだよ!だからあんたも
いつでも受け入れてやるからな!」

懲りずに誘うリヒター。

「だからルアは俺のだって!
手を出・す・な!」

「へいへーい。わぁったよ!」

「あはは。二人共、仲いいんだね!」

フォルトとリヒターのやり取りが
すごく砕けて楽しく種族の違いなんて
感じさせない。

「これなら和平条約もすぐ
結べそうだね!」

「あぁ、あんたに会ってやっぱり
人間達と仲良くするのはいいなって
思った!明日まで待ってくれ!
俺と親父で周りと話をまとめて
くるからな」

キラキラと希望に満ち溢れてる目で
和平を勝ち取るために気合いを入れる。

「まぁ、今日はもう遅いし泊まってけ。
部屋もたくさん空いてるしな。
ルシアリアは俺の部屋で
寝ていいぞ」

リヒターは無言でフォルトに
叩かれた。
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