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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第7章 一回って?(中編)


ニコニコと笑って食事を進められ
話し出す暇も与えられず
人狼族のいいところも語りつつ
リヒターは自分でも食べながら
ルシアリアの口に次々と
詰め込んでいった。
それを我関せずというように
レクトは静かに食べていた。

結局話し出せないままお腹いっぱいに
なり、やっと話を切り出そうと
立ち上がるとリヒターとレクトも
立ち上がった。

「兄貴、あんまり人間に懐くなよ」

捨て台詞を吐きレクトは部屋から出ていった。

そちらを見ることもせずリヒターは
ルシアリアを片方の腕で
軽々と抱き上げた。

「腹もいっぱいになったし、今度は
身体の相性確認だな!」

訳の分からない話だったが認める
わけにはいかない。

「いやいやいや!何言ってるんですか!」

「身体の相性は大事だろうが!」

「大事だとしても私とあなたがする
必要はないんじゃ…」

「そう照れるなって!」

必死にリヒターを止めようとするが
全て通じず連行される。


蝋燭で灯された薄暗い褥のある部屋に
連れて行かれて降ろされる。

「あの!リヒターさん!私っ…」

「リヒター」

「リヒターさん、私…」

「リヒター」

「リヒター…」

「よし!敬語も禁止な!」

褥の上で座って向き合う。

「リヒター、私は恋人が…」

「なんだ!嫁じゃなく恋人から
始めたかったのか!初心だなぁ」

「いや、そうじゃなくて…」

話してるルシアリアを抱き上げて
前向きに膝の上に座らせる。
体の大きいリヒターの中に
ルシアリアがすっぽり収まる。

「あんた、ちっちゃいな!」

「私が小さいんじゃなくてリヒターが
大きいんだよ!…じゃなくてっ!」

後ろを振り向き抗議しようとしたら
口づけられた。

「んっ んんっ 」

後頭部を掴まれ逃げ出す事もできない。
舌が挿入され口の中を舌で弄られる。

「あっ ん はっ んんっ 」

やっと離してもらえた時は苦しくて
涙目になっていた。

「…やめてよ!」

「そんな涙目で言われても煽られるだけ
だっての!」

もう一度口づけされそうになり
必死で顔を背けると首筋を舐められた。

「ひゃっ」

「あんたみたいなタイプ、
今までいなかったから
すげえ楽しめそう」

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