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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第3章 ヤキモチ


「薬が効いてくるだろうから
ゆっくり休んでね」

薬草を飲ませる事ができてホッと
一息つく。

「そうだ!今日はフォルトが村に
帰ってきたんだよ!村で帰ってきた
祝杯をあげるって」

「そう、良かったわね。
母さん大丈夫だからルアも
行っておいで」

「でも…」

「大丈夫。フォルトもルアが
来てくれるのをきっと待ってるわ」

薬草を飲んだからか、いつもより顔色が
良く見える。
夕飯も先程作って薬草を飲む前に
食べたばかりだからルシアリアがする
事は特にない。

「うん!じゃあ、行ってくるね」

食器を片付け、村の広場に向かう。

村の広場には即席のテーブルやイスが
セッティングされてたくさんの食事や酒
が次々と用意されているところだった。

フォルトはみんなに囲まれ、これまでの
事をみんなと話しているようだ。

ルシアリアも宴の手伝いに参加して
ある程度出揃ったところで村長が
乾杯の音頭をとって、宴が始まった。

「それにしてもフォルトがS級冒険者に
なって村に帰ってくるとはな!」

「あんな生意気なガキだったのになぁ」

村のみんながフォルトが帰ってきてくれた
事を喜んでくれる。
フォルトを囲んでみんなが笑顔である。
そんな光景が嬉しくて少し離れて見守る。

「ルア、フォルトが帰ってきて
良かったね」

食事を楽しみながら、もう一人の幼馴染の
ナーナが話しかけてきた。
小さい頃からのルシアリアの
気持ちを知っているからフォルトの
村への帰還を一緒に喜んでくれた。

「それにしても、あれ、いいの?」
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