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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第14章 誘淫の印の消し方


「少し落ち着いた?
じゃあ、エキドナの所であった事と
俺に会う前に何があったか教えて?」

ルシアリアの頭を優しく撫でながら
気になっていた事を聞いてきた。

「あ…心配かけてごめんね。
エキドナさんとは無事に和平できたよ。
和平する条件に人間の女性の体を
観察させてほしいっていうから
その…私の体を見せてあげました」

フォルトは何か言いたそうな顔をして
いるが、ルシアリアの話を最後まで
聞いてくれている。

「で…フォルトと会う前はさっき
言った通り、盗賊に捕まりそうなところを
シェーラが駆け付けて助けてくれたの」

一通り話し終わるが二人のフォルトが
ジト目で見てくる。

「すっごい遠くに行くには人間の足じゃ
行けないよな?」

「う…それは…もう…済んだ事なの!」

何も言い訳できずただ言い切る。
勘違いしてたシェーラが悪いのだが
好きな相手が他の誰かを気にしてる
なんて気が気でない事もわかるし
盗賊に関しては不可抗力だ。

「はぁ、無事だったから良かったものの
お人好しなのも程々にしてくれよ?」

フォルトは呆れ返って溜め息を吐く。

「それより!エキドナに観察されたって
どこをどうやって!?」

ルシアリアを抱きかかえてるフォルトが
顔を覗き込んでくる。

「えと…それは…その…体を…ちょっと
…見せただけだよ」

ヘビ達にイカせられまくっただなんて
口がさけても言えないと目が泳いでしまう。

「慌ててるのが怪しい。ちょっとって
どれくらい?まさか下着の下も…?
……見せたのか?」

ルシアリアの反応を見てフォルトが青褪め
怒りが沸々と湧き上がってくる。

「ちょっとエキドナの一族を
根絶やしに…」

「したらダメだよ!!」

ゆらりと立ち上がるフォルトを
縋りついて必死に引き止める。

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