第2章 ゆれる気持ち
わたしは、とっくに症状は緩和しているのに桑原さんの整形外科に通ってしまっていた。
桑原さんは、優しく対応してくれている。
つい、病院に通い続けるのが申し訳なくて、
健康グッズなども買ってしまった。
医療費もかさむけど
桑原さんの笑顔が見れるならそれでいい。
平田さん、こんなに体が疲れてるってことは
お仕事頑張ってますね。と桑原さんは笑顔で言ってくれた。
その言葉だけでわたしは癒されたし、涙で目が潤んだ。
わたしは何もなくていい。この人がいてくれれば。
先日、福祉の人が店に来て、行政のサービスや、昼働くこと勧めてきたけど。興味がなかった。
今の生活で満足してるし、わたしは長く生きるつもりはないから。
満ちた気持ちになって、わたしは家に帰った。