第2章 in 週末のファミレス(幼馴染みの皆さんと一緒)
潤「…俺は勿論、そんな趣味は無いがな
うちの店のオーナーが男を囲ってたんだけど…別れるからとか言って、その男を俺に押し付けて来てさ
…確かに、女顔負けに綺麗で可愛いから、行こうと思ったら行けるとは思うんだけど
俺、彼女いるし。」
松潤はカチャリと音を立てて、カップをテーブルに置いた
潤「…彼なら、そんなヒドい事は言わないと思うぜ?」
翔「……」
黙り込んだ俺の代わりに、ニノが言った
ニ「どんな人なんです、その人は?囲われてたって…まさか無職とか言っちゃいます?」
潤「名前は、大野智くん。
年は確か翔くんの一個上だよ
職業は、一応イラストレーターだって言ってたけど、収入はイマイチで
…で、オーナーに囲われてたって訳らしい」
ニ「イラストレーターねぇ…
…引き取るってコトは、パトロンになんなきゃいけないんですか?」
潤「いや、オーナーから手切れ金を結構な額貰って…
しかも、住んでるマンションを買い取って彼の名義にしてやったらしいから、金には困ってないみたいだ」
ニ「じゃあ何で…」
何だか納得の行かない顔のニノに、松潤がフンッと鼻を鳴らして言った
潤「好きで別れるんじゃない、奥さんと離婚できないから仕方なく手放すんだ
だからアイツには幸せになって欲しい、寂しい思いをさせたくない
…とか、身勝手なコトを言ってたよ、そのオーナーがな」