第4章 in ボード(白鳥じゃないよ)
智「………え」
(し、しまった!!////)
言ってしまってから後悔してももう遅い
一旦口から飛び出してしまった言葉は、引っ込めて無かった事になんか出来やしないのだ
俺は焦って智くんに謝った
翔「ご、ごめん、智くん!俺、なんて無神経なこと…」
智「……翔くんは、どうしてその歳まで童貞だったの?」
翔「……ふぇ?」
いきなり俺の地雷を踏まれて、おかしな声が出る
智くんはソレを聞くと、クスリと笑って俺を見た
智「……これで、おあいこ……でしょ?」
翔「え…え?おあいこ…」
智「…結局さ……奥さんには勝てなかったんだよね……僕」
翔「………え?」
智くんは視線を湖面に戻すと、手のひらで水をすくって零した