第14章 live=love!
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ニノ「医者に言われたんでしょ?ストレスが良くないって
言いたいこと我慢して言わないでさ、他人の顔色を伺って……智さんが、優しすぎるからそうなんでしょうけど
そんな我慢が病気を悪化させちゃう訳でしょ?
だったらさ、智さんのしたいようにしなくちゃ、さ」
智「…………」
ニノ「……で。」
二宮くんは歩いていた足を止めると
また僕の方を向いた
ニノ「帰りたいですか?翔ちゃんとこに。」
智「…………………………うん///」
ニノ「じゃ、戻りましょうか
さっきも言いましたけど、潤くんから事情を聞いてるハズだから、無理やり襲われる心配も無いでしょうしね(笑)」
智「…………………」
ニノ「智さん?」
駅とは逆に、来た道を戻ろうとした二宮くんが
一向に歩き出さない僕を見て足を止める
僕は、二宮くんの視線を感じながら俯いて
ボソボソと小さな声で、胸につっかえて消えない悩みを吐き出した
智「……もし……もしも病気が完治しなかったら僕……
……ずっと、えっち出来ないままだったら、僕……
……僕、翔くんに……」
ニノ「あの変態ちぇりーは何があっても智さんと別れたりしませんよ
そう言ったでしょ?」
二宮くんはそう言うと、立ち尽くす僕の手を握った
ニノ「そこはさ、信じてあげて下さいよ
俺の幼なじみの、智さんへの揺るぎない愛を、さ(笑)」
智「……二宮くん///」
ニノ「はい、もうクヨクヨしない!
早く翔ちゃんとこ帰って、貯まってた鬱憤をぶちまけてやんなさい(笑)」
智「………うん///」
僕は、優しく微笑む二宮くんの手を握り返して家に向かって歩き出した
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