第14章 live=love!
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二宮くんに優しくエスコートしてもらって公園へ移動した僕は
取りあえずベンチに座らせられた
それから、まだグズグズと泣き止まない僕に、二宮くんが自販でホットココアを買って来てくれて
僕は、しゃくりあげながら、その甘くて暖かいココアをちびちびと飲んだ
ニノ「少しは落ち着きましたか?」
ココアをちょびっとずつ飲む僕の肩を抱いて、二宮くんが心配そうに僕の顔を覗き込む
二宮くんの優しさと甘くて暖かいココアのお陰で少し落ち着きを取り戻した僕は
漸く止まりつつある涙を拭って答えた
智「………ぅん、ありがとう、二宮くん///」
ニノ「いえ、良いんですけどお礼なんて…
それより、一体どうしたって言うんですかそんなに泣いて?
チェリーと喧嘩したんですか?」
智「……………」
(……喧嘩……って、言うのかな……)
僕は、ココアの缶を口にくっつけまま俯いた
智「…………解らない////」
ニノ「解らない?」
智「うん……喧嘩って言うのかどうか……
……翔くんは多分、僕がどうして怒って家を飛び出したのか、これっぽっちも解ってないと思うし……」
ニノ「ははあ、怒って家を飛び出したんすね?智さん」
智「………………うん///」
僕は、ココアの缶を膝の上に下ろして
こてんと二宮くんの肩に頭を乗せた
智「………僕って………なんなのかな」
ニノ「え?」
智「………だだの………えっちの………道具、なのかな……////」
一旦止まりかけた涙が、また溢れ出す
ソレを、二宮くんが指でそっと拭ってくれた
ニノ「……それが、怒った原因ですか?」
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