第13章 愛の花を咲かせよう
「はぁ〜……はぁ〜……つ、つつ……着いた(汗)」
爆走すること一時間弱(←よく走ったな…)
俺は漸く実家に辿り着いた(←つうか、職場から近いんすね(笑))
何時ぐらいぶりか解らない長時間に及ぶ爆走の影響により
脚はカクカク笑うわ、全身汗塗れだわ、水ッパナは垂れまくるわと言う、紛おう事なき不審者な感じになってしまってた俺は
ご近所様の眼を気にしながら、コソコソと実家の玄関の前に立ち、コソッと呼び鈴を鳴らした
──ガチャッ
「さぷらぁい〜ず♡」
「Σどわぁあッ!!!」
呼び鈴を鳴らすと、間もなく勢い良く扉が開いた
俺は、驚いたのと足がふらついていた所為で、見事に尻餅をついてしまった
「いててて…(汗)」
「あ、ごめんね?大丈夫?」
「えっ………?」
父のものでもなく、母のものでもない
ちょっとハスキーであるのにも関わらず可愛いその声に、ハッとして顔を上げる
「さ………智くん!?////」
何故に俺の実家に智くんがっ!?
「んふふ、驚いた?」
再びパニックを起こしかけた俺を助け起こして
智くんが悪戯っぽく微笑んだ
「そ、そりゃ驚くでしょうよ!…てか、どうしたの?何でココに居んの?松岡さんは?てか、親父とお袋はっ!?(汗)」
「居ないよ……それよりさ、……コレ」
智くんは立たせた俺を玄関の中に招き入れると
背中に隠していた紙切れを、俺に差し出した