第4章 建前と本音
ガラガラ…
「失礼しまーす」
教頭「おや、ターレスくん。どうしたんだね?」
「お湯貰いに来ましたー。」
教頭「おいおい!ターレスくん。さすがにそれは…」
「硬いこと言うなよ…なぁ?せんせ?」
教頭「いやいや、そういう問題じゃ…」
「失礼しやしたー」
教頭「うーむ。彼は要注意人物だな。」
友「つーちゃんとターレスって付き合ってるの?」
『ふぇ!?』
友「ほら、つーちゃんはいつもターレスと一緒にいるでしょ?あそこまで仲良いと付き合ってるんじゃないか?って噂たってるよ?」
『えぇ…;困ったなぁ…。』
友「それにうちのクラスはもちろん、他のクラスや後輩の女子に人気あるじゃん?つーちゃん目つけられてるから気をつけた方がいいよ?」
『そう、なんだ…ハハ。』
友「それで実際どうなの?付き合ってるの?」
ガラガラ…
「ターレス様、降臨!…ん?」
友「ターレスと付き合ってるの?」
「…ッ!!」
『うーん…ターレスはただの友達だよ。それに奴にだってきっと好きな人はいるだろうし。居たとしてその情報を知ったとしても、プライバシーは守りたいし…』
ただの…友達…。ただの…
友「相変わらずつーちゃんは優しいねぇ…、あっ!ターレス!」
「…!」
『おかえり!ターレス!お湯貰えたの?』
「ん?あ、あぁ。貰えた。つかお前…。俺の事気安く呼び捨てにすんなよ…。」
友「あ、あぁ、ごめんね!つーちゃん、そ、それじゃ!」
『あっ、うん。』
イラつく。俺がお前とただの友達?
ふざけんなよ。
『ねぇ、ター?大丈夫?』
「ん?あぁ、大丈夫だ。」
『なんかあったの?』
「何もねぇよ…。それよりメシ、早く食おうぜ。」
『あ、そうだった!』
あー…。ムシャクシャする。