第3章 みにくいあひるの子…森の家で♥️♥️
呆けて口がきけない様子の彼女の頬に、琥牙が唇を滑らせた。
「………真弥の、凄いね…締めながらうねうね動いて」
これで扱かれたらどうなるんだろう、と想像し、すると琥牙の剛直がまたぐぐぐと元の硬さを取り戻してしまう。
今度は木こりをベッドに横たえ、ゆるっと一突き。
蕩けていた彼女が「あんっ」と可愛らしく鳴いた。
「止めないよ。 気失っても続けるからね………」
ペロリと唇を舐めた琥牙はまさに食い尽くさんばかりの勢いで木こりの体に覆い被さった。
コツコツ。
遠慮がちなノックの音だった。
窓の方からだ。
はて、扉は蹴破ったはず。
そこで琥牙は入り口を開けっ放しのまま事を致していたことに気付いた。
「あ、あの、兄ちゃん? 良ければオレ、弟の家に泊まるけど………あげたアヒル喜んでたし。 で、扉は立て掛けていこうか」
何とも気の利く弟分である。
はっと我に返った木こりがますます顔を赤くしてガバッと体を起こした。
「あっ、ドア! 直さなきゃ…だよねっ…きゃっ!?」
そんな彼女を再び押し倒し
「雪牙、ありがとう! よろしく」
ひと言答えた琥牙は頭からすっぽりシーツを被って二人の体を隠した。
「明日直すから……今はおれだけ見て…ね?」
かつて木こりの頭の中で可愛くて素直な少年だった彼は外見だけでなく明らかに変わったようだ。
仲間と愛しい女を手に入れた、男としての自信の表れなのかもしれない。
そんな逞しさと色香をたたえた雄の瞳で見つめられれば体の奥がすぼまってジュンと濡れてしまう。
それを合図と琥牙が動き始めた。
「あ、あああ……♡」
堪らず木こりが漏らす媚びた喘ぎとともに、その夜は一晩中、ベッドのきしむ音が辺りに響き渡った。