第9章 閑話シンデレラ…舞踏会編♥♥
「は、ぁっ」
(きつぃ……)
「フフ、痛い? それとも辛い?」
シンデレラは見えない傷口に切っ先をずりずり押し付けながら、アンナの苦悶と快楽の狭間の反応を楽しんでいるかのようだった。
二人の結合部からは愛液が溢れ出してシーツを濡らしていた。
アンナの潤んだ目から、堪えられずに涙が頬を伝う。
アンナは体がばらばらになりそうな感覚に苦しみながらも、加えて敏感な場所を擦られることによって思わず背中を丸めた。
「ふ、ん……っ!」
アンナが重苦しい刺激に耐えかねて声をあげる。
「可哀想に。 こんなに気持ちよくなって」
シンデレラは彼女の濡れた頬を優しく撫でながら慈愛に満ちた口付けをそこに落とした。
挿入したまま、アンナの耳たぶを軽く噛んだ後、首筋にぬるると舌を這わせる。
「あっ……うぅん……」
アンナはその感触に喉をさらして身をよじるが、肩口を抑え込まれ身動きが取れなくなってしまう。
シンデレラの動きに合わせてベッドが軋む音が響く。
その音を聞くたびに焦りにも似た恥ずかしさがこみ上げてくる。
自分に与えられる、いくつもの様々な刺激に五感が麻痺しては研ぎ澄まされ、その処理に感情が追いつかない。
アンナの口からくぐもった声が漏れ続けた。
「ふう、んん……っ!」
「ああ、すごく締まる。そんなに俺のが気に入った?」
「んふ……っ!んっ、ンんっ」
(ちが……)
微かに首を横に振るアンナを見つめながら、シンデレラはぐっ…ぐっ…ぐっ…と、一定のペースを保ち動き続ける。