第6章 変革
どんどん巨人を倒していく2人。
周りから見れば、やはりリヴァイの実力ばかりが目に入るが、皆マリーは新兵で初陣ということを忘れるほどだった。
リヴァイにも遅れをとらない素早さ。力を速さで補っているため、リヴァイよりも一体に時間がかかってしまうが、それでも周りとの差は歴然だった。
…しかしそれでも新兵だ。
先ほどまで笑っていた者たちが、次々と食べられていく様子に疲労は溜まり、恐怖が植えつけられていく。
…ハァハァ、ハァ。
もう…ダメなのかもしれない。
もう…「マリー!」
リヴァイの声にマリーは顔を上げる。
「…まだやれるか?」
やっぱり兵長を見ると安心する。
『兵長が進むというなら、私はどこまでもついて行きます。』
マリーは笑う。