第6章 変革
壁外調査前日。
マリーは団長室を訪れていた。
『団長。ご報告があります!』
マリーのわかりやすい笑顔に、エルヴィンも自然と笑みがこぼれ、意地悪をしたくなる。
「なんだい?今は忙しいから、後にしてくれ。」
冷たいエルヴィンの言葉に、マリーは肩をおとす。
「そう落ち込まないでくれ。悪かったよ。話してくれ、マリー。」
とエルヴィンは笑う。
『もう!
団長ちゃんと聞いてください!』
『コホン…。
私!兵長に正式に認めてもらえました。仲直り出来たんですよ!』
嬉しそうなマリーにエルヴィンも微笑む。
「そうか。ならリヴァイを信じて全力でかんばりなさい。ただし…絶対に死ぬな。死んだら意味がないからね。」
『はい!団…おじちゃんも死なないで。』
マリーの芯のある眼差しにエルヴィンはマリーの成長を感じて嬉し半面、おじとしての寂しい気持ちも感じていた。