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傍にいる[推しの子]

第37章 恋愛リアリティーショー 第14話



「これからはさあかねもちょっと
キャラ付けた方が良いんじゃない??
やっぱ素の自分で出て叩かれるとダメージ大きいし」

「そうだな
何かしら演じてたらその「役」が鎧になる
素の自分を晒しても傷付くだけ
これは別にリアリティーショーに限った話じゃない
社交術としても重要な概念だ」

『そうだね、私だって何重にも演じてるし』

「アクたんも何重に演じてるもんねぇ
もう少し奥底見せてくれても良いんだよぉ??」

「断る…
俺が素でいるのはただ1人だけでいい」((チラ

『うん…??』((ニコ

「…何でもない」

あー…やっぱり可愛い
ずっと眺めてたい

「…ふーん」((ボソ
(やっぱり、そういう事かぁ…)

「私…演技は得意だし…やってみようかな」

「そうだよね、あかねって地味に女優だし」

『地味は余計だよゆきちゃん』

「てへ」

「むしろそれしか取り柄無い…
でもどんな役演じれば良いんだろ??」

「んーアクたんはどういう女が好み??」((ズイ
(これを機にアクたんの好み確定させちゃお〜)

「なんで俺に…」

「今男キミだけだから」((ズイ

『…』

「理想の女性像を教えてあげてよ」

「理想…」((チラ

前の俺なら確実にアイだけを思い浮かべるだろう
だが今思い浮かぶのはアイより先に…

『…アクア??』

「…顔の良い女」

あながち間違いではない
アイもそうだがレンだって顔が良い
…今最低な事を思ったと思うがそうじゃない
レンは色々と規格外な訳で…
顔が良いとかスタイルが良いとかそんな次元では無い
そもそも土俵が違うからな
同じ土俵に立てるのは後にも先にもアイだけだ

『…ぷ…あははっ!!
相変わらずだねアクアは』((クスクス

「うっわ最悪
灰簾ちゃんそれでいいの!?」

『へ…??』

「アクアくん、流石にそれは…
灰簾ちゃんも何か言った方が…」

『え…??』

「ルッキズムの権化来たな
レンたん、アクたんやめときなー??」

『もうメムちゃんまで…
私とアクアは別に、そんなんじゃないからっ!!』

「ほほーん??」((チラ

「へぇー??」((チラ

「そうなんですねぇ??」((チラ

「お前らさっきから失礼だな…」

3人して一斉にこっちを見てきたから
一言言ってやった

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