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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第17章 世界の中心に魔力を注ぐ



私が…僅かに頷いたのが…先か

メリーが……

キスをして来たのが先なのか…


メリーの言葉に頷いた いろはの唇に

メリーが唇を重ねて来る…


ビクッと…いろはの身体が… 


メリーのキスに反応して 小さく跳ねた


ただ…触れるだけのキスをしてるだけなのに…

魔力が枯渇した状態の…私の身体に…

メリーの魔力が…流れ込んで来るのを…感じる…


今のキスで…少しだけ…も


自分の中の枯れ果てていた魔力が

…戻ったのを感じる



『姫様…、改めまして…
いろは様、姫様のお口から
そのお言葉で、ご命令を…
私に頂けますでしょうか?』


頷くだけの…形ではない

正式な命令を…と

メリーがこちらに求めて来て

その 命令をする言葉を…

私に…紡がせるためだけに…

今のキスで…魔力を… 

メリーが私に与えられたかの様にも…感じる

ほんの僅かにだけ…動く様になった手で
きゅ…とメリーの服を縋る様に掴んだ
まだ…全身の力は抜けてしまって居て

上手く…掴んでいるつもりなのに

掴めてるのか自信がなくて
掴めていない感じがする

意識もまだ…朦朧としていて

これが…最善なのかも…分からないけど…

……自分の…命の危機を身体が感じて…

目の前のメリーの匂いに眩暈がしそうで…


「メッ…、メリィッ…お願い…ッ、
私に…魔力を、魔力…が…、欲しいの…、
んっ、はぁ…ッ、メリー、頂戴…ぃ…っ」


『承知…致しました、我が姫様。
貴方のお望みのままに…』

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