第17章 世界の中心に魔力を注ぐ
思わずぎゅううと目を閉じてしまって
メリーの腕をしっかりと
いろはは握ってしまって居たのだが
ん?あれ?
何も…起きない…???
何も…起こって……ない??
空気……ちゃんとある…息吸えてる…し
それに…極端に暑い事も寒い事もない…
ちょっと…薄暗いけど……
ひんやりしてる…って程度で…
『……あの、姫様。
そんなに…私が
…信用なりませんか?』
スル…とメリーの腕を
いろはが開放すると
メリーが先にカプセルから降りて行って
こちらに身体を向き直ると
こっちに手を貸してくれて
床になっている部分までは…高さがあったから
メリーに手を持って貰って
支えられながら カプセルから飛び降りた
『では…姫様には…毎日こちらに…
ご自身の限界ギリギリまで
魔力を注いで頂きたいので。
こちらの…世界の中心に…
いつでもすぐに来れますように、
ワープゲートを設置致しましょう。
ゲートを設置致しましたら、いつでも
…ここまで時間を掛けずに
来ることが可能になりますので』
ロールプレイングゲームとかでも…
一度行った場所だったら
一瞬で送ってくれる人とかゲートとか機械とか
乗り物とかそう言うの…良くあるもんな…
最初の一回は…面倒だけど…
移動しないとダメなやつ…
あるある… ゲームあるあるのやつ