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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第17章 ボールは友達?の時間


「二回の表E組はなす術なく3アウト!!
そして二回のウラ!! 絶好調の進藤君が打撃でも火を吹く!! E組はマズい守備で長打を許す!!
この回集中打で2点を返して3対2!! いよいよE組を追いつめたぞ!!」


「だ、だいぶ厳しくなってきたね……」

「うん、大丈夫かなあ……」

女子のみんなも心配そうに見守る。少し雲行きが怪しくなってきた。あのバントに専念した守備は相手が絶対高く遠くへ飛ばさないだろうという確信だろう。そういう意味でも舐められている

「三回表のE組も三者凡退!! いよいよ最後の野球部の攻撃を残すのみ!!
あーっとバント!? 今度はE組が地獄を見る番だ!!」





『ここを乗り切って逃げ切ればE組の勝ちです。




……みんな、どうか頑張って…』

















「野球部バント地獄のお返しだ!! 同じ小技なら野球部の方がはるか上!!そしてE組守備のほうはザル以下!! 楽々セーフ!! E組よ、バントとはこうやるんだ!!」


相変わらずの口だけ実況者をBGMにみんなが必死に食らいつく。私の背中に不安と緊張が走り、手を握って落ち着かせる























勝ってほしい。人一倍悩んで、頑張っているE組だから、いつも私を支えてくれるE組だから…!!


















「あっという間にノーアウト満塁だー!! 一回表のE組と全く同じ!!
最大の違いは!!ここで迎えるバッターは…我が校が誇るスーパースター進藤君だ!!

もとは同じ野球部で競い合った2人!! しかし杉野はE組に落ち、部活も追放!! ここでも待つ運命はやはり負けかァ!!」



『流石にそろそろ殴ってもいいと思うんですがいかがでしょう』
「気持ちは分かるけどやめとき」
『いや、せめて寺坂さんからガムテープでも借りてきて…』






「!! こっ…この前進守備は!!」


アナウンスの驚いた声に反応してコートを見ると、

相手陣と全く同じ守備体制!!



「ちっ…近い!
前進どころかゼロ距離守備!!
振れば確実にバットが当たる位置で守ってます!!」


相手はホームランを打てる可能性が高い。だからこの守備の目的は主に注意散漫だろう。証拠に前衛にはうちの自慢の煽りプレイヤーが
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